『苦節23年、夢の弁護士になりました』

神山昌子さんの本を読みました。
やっぱりすごい人です。

前半は司法試験の勉強を始めたきっかけや、合格するまでの生活や勉強方法について書かれていて、後半は合格後の修習や弁護士の仕事について、法律の知識がない人でもわかるように、専門用語もやさしい言葉に置き換えて書かれていました。

半分語り口調のような感じです。読みやすい。
テレビでみた印象、そのままでした。

合格するのに一番必要なことは「あきらめないこと」だと、予備校で教えられましたが、神山さんは23年間もあきらめないでやり通したのです。そこが素晴らしいです。

その理由を知りたいところですが、そんなことはまずわからないでしょう。
おそらくご本人でさえ、一言では言い表せないのではないでしょうか。

息子さんの言葉から力をもらったことや、家族を食べさせていかなければならないという緊張感、ご自分のプライド、その他いろいろな要素が絡み合っているのでしょうから、誰もはかり知ることはできないんだと思います。

ただ私が思うに、勉強を始めて3年目で短答式に一度合格されたことや(その後なんと数年間は短答にさえ合格しなくなったそう。そこが司法試験の恐ろしさ)、数をしぼって勉強した結果、安定して短答に受かるようになったこと、論文も15回近く受けて、しかも総合AとかBという、もう少しのところで落ちてしまっていたことも、大きかったような気がします。
こんな状況だったら、来年こそはという気持ちになります。あきらめきれないです。
この部分は理解できます。

ですが、23年間はやっぱり長い。
こんなに努力を続けられる人は、そう多くはいないです。

後半の実務の話は、視点が面白く、とてもよかったです。
地域により、いろいろな事情があることもわかりました。

弁護士という仕事は、依頼者の立場にたってものを見ないといけないので、神山さんのように本当に生活の厳しさを知っている人がいい弁護士になれるのだと思います。

これからはどうなるのでしょうか。

神山さんは、給費制度が廃止される点から(暫定措置などはあるが)、誰にでも開かれている試験ではなくなったとおっしゃっています。

神山さんが司法試験に挑戦しようと思ったきっかけは、離婚後職探しに苦労して、年齢も男女差別もない、誰にでも扉を開かれている司法試験というものに魅力を感じたからだとおっしゃっていましたが、私もまったく同じように感じて、43歳から挑戦してみようと思ったのでした。

今やいろいろな点で制限された試験になってしまい、私の場合は続けるのはもう無理だと感じました。

本の中で書かれている受験の状況は、今の制度とは違っていますが、人生を重ねて行く上で参考になる本だと思います。




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この記事へのコメント

きっこ
2011年04月03日 15:45
気持玉をいただいて、ありがとうございました!
ひつじさん、いつもありがとうございます!
きっこ
2011年04月05日 10:44
気持玉をまたいただいて、ありがとうございました!
2011年10月09日 10:24
はじめして、こんにちは。(^^)
突然失礼します。私は社労士を目指している者です。

私もこの本、読みました。生半可な気持ちではなかなか出来ることではありません。本当に凄いことだと思います。社労士と司法試験ではその大変さは比較のしようもありませんが、それでも諦めない気持ちは負けていないつもりです。

これからもその気持ちは持ち続けていきたいと思います。

きっこ
2011年10月09日 23:54
ぽんたさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
社労士を目指されているのですね。社労士も難しい試験だと聞いています。
ブログも少し拝見しました。30代後半からいろいろ勉強されていて、きちんと結果を出されているのですね。素晴らしいです。
この本、ぽんたさんも読まれたのですね。なかなかよかったですよね。
期待以上に勉強になりました。
司法試験は、著者が受験された頃と制度が大きく変わりましたが、たとえ制度が変わったとしても、挑戦する人はいらっしゃいますし、60代でも合格している人はいらっしゃいます。
私は、情熱というか、気持ちの部分が一番大切なような気がしています。
合格したいという強い気持ちがあれば、その方法を探しますし、つらい勉強にも耐えられます。
私は試験の制度が変わったこともあり、合格したいという強い気持ちがなくなったと感じたので、自然と諦めることができました。でも勉強したことは残っていますし、自分の将来にも役立てることができることができるだろうと思っていますし、後悔はしていません。(^^)
ぽんたさんは、是非、情熱を持ち続けて頑張ってくださいね。
応援しています!

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